昨日まで何事もなかった冷蔵庫に、いきなり不具合が生じることもあります。庫内の温度が上がっている、異音が聞こえるなどの場合は故障の可能性も考えられます。
この記事では、冷蔵庫が壊れる前兆について詳しく解説。万が一、故障した際の対処法も解説しているのでぜひ参考にしてください。
冷蔵庫は生活に欠かせない家電の一つです。しかし長く使っていたりメンテナンスを怠ったりしていると突然、故障のサインが現れます。
代表的な前兆が下記の5つ。
・冷えないもしくは冷えすぎる
・異音がする
・側面が高温になる
・水漏れや水たまりが生じる
・氷ができない
それぞれ詳しく解説するので見ていきましょう。
扉を閉めているのに生鮮食品が冷えない、冷凍食品やアイスが溶けている場合はコンプレッサーやファンの故障が疑われます。反対に、冷蔵室が著しく冷えている場合はダンパーサーモの故障が疑われます。
なお、普段の使い方も原因としてあげられます。食品の詰め込みすぎや頻繁な開閉は庫内の温度が不安定になるので注意しましょう。
冷蔵庫の動作音は普段、静かなもの。しかし聞き慣れない音は故障のサインかもしれません。主な例が下記のとおり。
音の種類 |
考えられる原因 |
カラカラ |
ファンの故障 |
ブーン |
コンプレッサーの故障 |
カタカタ |
異物の入り込み |
異音が聞こえた場合はまず、購入店やメーカーに問い合わせ、原因を特定しましょう。
冷蔵庫は中を冷やすために熱を放出しているため、側面が常に暖かくなっています。しかし、お湯のような熱さが続く場合は冷却機能のトラブルが考えられます。
なお、直射日光が当たっている、スペースが不十分などの可能性もあります。設置場所を見直しても改善しない時は、修理や買い替えを検討しましょう。
冷蔵庫の下やまわりに水が漏れているのは、排水の不具合が原因です。冷蔵庫には、霜取りで出る水を排出するドレンホースが装備されています。しかし、ゴミやホコリが詰まると排水できず、水が逆流することがあります。
掃除すれば解消されますが、それでも水漏れが続く場合はコンプレッサーが故障しているかもしれません。
冷凍庫の温度設定を変えていないのに氷ができない時は、冷却機能の低下やガス漏れの恐れがあります。
冷蔵庫の故障を疑った時は、まず以下の点を確認してみましょう。
・温度設定は適切か
・中身を詰めすぎていないか
・極端に熱いものを入れていないか
・ゴムパッキンは変形していないか
・扉を頻繁に開閉していないか
・直射日光は当たっていないか
・十分なスペースがあるか
それぞれ解説していきます。
季節の変わり目や食品を多めに保存する時は、温度設定を見直しましょう。例えば夏場は部屋の温度が高くなるので、今までと同じ設定だと十分に冷えない可能性があります。
新しい食料品が入らないくらいに中身が詰まっていると、全体に冷気が行き渡りません。中身の量は庫内の7割ほど、奥の壁が目視できるくらいに抑えておくことが好ましいです。
カレーや鍋物など高温の食べ物を冷まさず入れると、冷蔵庫内の温度が上昇します。そのため、生鮮食品が痛む可能性もあります。熱いものを保存する時は外で冷ましてから冷蔵庫に入れるよう心がけましょう。
冷蔵庫のゴムパッキンは、扉を閉めた時のすき間を埋める役割があります。しかし消耗品なので、劣化により変形することも。変形し扉にすき間が生じている場合は、なるべく早めに交換しましょう。
扉を頻繁に開閉すると、中の冷気が外に出てしまいます。結果、庫内の温度が上がったりゴムパッキンの劣化を早めたりする原因に。開閉の頻度を減らすと電気代の節約にもつながるので、ぜひ意識してみてください。
直射日光は冷蔵庫にとって大敵。庫内の温度を上げるだけでなく、プラスチックが変形する可能性もあります。朝日や夕日が当たる場合はカーテンを活用するなどして、冷蔵庫を日光から守りましょう。
冷蔵庫を置く場所は周囲にスペースを作らなければいけません。例えば壁と密着させると放熱がうまくできず、冷却も十分にされません。スペースの目安は左右2〜3cmほど、上部5〜30cmと言われています。
普段の使い方にもよりますが、冷蔵庫の寿命は8〜12年ほどが目安です。ただし、部品保有期間が9年と定められており、これを過ぎると修理が困難になります。なので9年以内に買い替えることをおすすめします。
冷蔵庫は毎日使うため、いつどのようなタイミングで不具合が起きるかわかりません。なるべく長く使い続けるためにも、次のコツを意識しましょう。
・中身を詰めるのは7割以内に抑える
・扉の開閉はなるべく少なく、静かに
・定期的に掃除する
それぞれ詳しく解説していきます。
ついつい詰め込みがちですが、奥の壁が見えないくらい圧迫されると冷気の循環が悪くなります。そのため、保存する量は全体の7割ほどが理想的。また、食材同士が押し合わないよう間隔もあけると、なおいいです。
扉の開閉回数が多いほど冷気が外に逃げてしまいます。そのため、保存や取り出しは一度で済ませるよう心がけたいところ。また、開閉はゆっくり静かにすることでパッキンの劣化を予防できますよ。
面倒に感じるかもしれませんが、冷蔵庫も定期的に掃除しましょう。特に背面はホコリが溜まりやすいので、掃除機を使って吸い取ります。その際、壁に付着している汚れやホコリもきれいにしましょう。
丁寧に使っていたとしても、何らかの原因で冷蔵庫が故障する恐れがあります。新しい冷蔵庫が準備できていない場合は、次のような方法で一時的にしのぎましょう。
・クーラーボックスに移す
・痛みやすい食材を調理する
・ドライアイスを活用する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
自宅にクーラーボックスがある場合は、そこに中身を移しましょう。夏場の暑い時期は、この方法が役立ちます。保冷剤や氷を詰めた袋を詰めると、より効果的です。
肉や魚などすぐ傷んでしまう食材は、早めに調理することが好ましいです。庫内の温度が上がった状態で放置すると、雑菌が増えたり臭いが付着したりする可能性があるので注意してください。
最寄りのスーパーでドライアイスがもらえる場合、それを活用するのも一つの方法です。なかなか簡単に手に入りませんが冷却効果が高く、一時しのぎにはもってこいと言えます。
冷蔵庫の故障に関してよくある質問と、それぞれの回答をまとめました。
冷凍庫だけ冷え、冷蔵庫が冷えない場合は霜が過剰に付着しているかもしれません。目に見える霜を取り除き様子を見てみましょう。それでも改善しない場合は、購入店やメーカーに相談してみてください。
冷えないのに電気はつく場合、冷却機能のトラブルが疑われます。コンプレッサーの故障や冷却ガスが漏れているなど、考えられる原因はさまざま。自力での改善が困難なので、購入店に連絡しましょう。
定期的に掃除をすれば使い続けることもできますが、電気代が高くなりやすい、故障しても部品がなく修理できないなどのデメリットがあります。最新の冷蔵庫の方が高性能なので、必要に応じて買い替えを検討することをおすすめします。
日常生活に欠かせない冷蔵庫ですが、ふとした時に故障する可能性もあります。何かしらの前兆を感じたら状態を確認し、できる範囲で対応しましょう。自力での対応が困難であれば、購入店やメーカーに相談しても大丈夫です。
少しでも長く使い続けるために、今回の内容をぜひ参考にしてください。
出張買取カイトルのお役立ちコラムです。冷蔵庫売りたいけどどうやって売るの?高く売るコツは?処分より売った方がお得?など、家具家電にまつわるお役立てできる情報を発信しています!
TOP